死亡遊戯
第一話 「MISSON・START」
※この小説は時々人物の視点が変わります。
誰の視点かは《》で囲われた人物で判別します。
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今、学校で流行っているゲームがある。
5W1Hゲームという名前のゲームだ。
このゲームは複数の人数で「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうした」などを別々に紙に書き、それをつなげて楽しむ遊びだ。
時々、妙にちゃんとした文章になることがあり、それが面白い。
だが、
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木下 大樹(きのした だいき)
穂村 煉 (ほむら れん)
土田 育人(つちだ いくと)
金本 刃(かねもと じん)
水沢 潤也(みずさわ じゅんや)
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の五人の間では、このゲームをもとにしたゲームが流行っている。
その名も『M5W1Hゲーム』と言う。
追加された『M』はミッションの略で、
『「いつ(からいつまで)、どこで、だれが、どうする」をそれぞれ書いて箱や袋などに入れ、一枚づつ引く。つながったできた文章は必ず実行する。(同じような命令が続くこともある)』
というゲームである。
そのゲームには
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M5W1H ゲーム
ルール1
書かれていることを必ず実行する。
ルール2
未達成のままタイムオーバーでゲームオーバー
ルール3
誰がの部分は参加者の名前が入る。(ここだけ重複するため、引いた後また箱に戻す)
ルール4
絶対に達成不可能なことは書かないこと(100キロで走るとか)
ルール5
書いた紙がなくなるまでは続行する。中止不可。(24時間以上実行しないと全員ゲームオーバー)
ルール6
指令達成から24時間以内に次の紙を引くこと
ルール7
ゲームオーバーになると罰ゲームが与えられる。
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というルールがあり、ルールのもとミッションを遂行する。
今日も五人は放課後にこのゲームをやっている。
《木下大樹》今日は学校の都合で午前中だけの授業で、すぐ授業が終わったため、昼間だけどみんな下校している。
僕も今、友達4人と一緒に下校しているところなんだ。
「やっと学校終わったよ~…今日もあれやる?」
僕は学校が終わった後、いつもの五人で集まっていつものゲームをやるかどうか皆に聞いてみた。
「あったりまえじゃん!もち、やるぞ!」
煉がやる気満々って感じで返答してきた。
「じゃあ、この前やった時の続きからね。今、準備するよ」
育人がこのゲームに必要なアイテムを準備する。
「次、誰が引く番だっけ?」
刃がだれの番かと聞いてくるが、そういえば誰だっけ?
「確か僕の番かな。」
そうそう、潤也の番だ。
「じゃあ引くよ」
潤也が袋に手を入れた。
「あれ?もう最後の一枚みたい。」
そんなにやったっけ。
「じゃあ、それが終わったら新しく書きなおそうぜ!」
と煉が言う。
「じゃあとりあえず引くね。どれどれ…。」
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〈いつ〉『1時間以内に』
〈どこで〉『オヤシロ様の社で』
〈誰が〉『全員が』
〈どうする〉『悪戯する』- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「こんなのが残ってたんだ」と僕。
「社って大丈夫かな?なんか悪いことすると罰があてられるとかって言われてるけど」と潤也が言うが、
「大丈夫だって!何も起きねえよ!さっさとやっちまおうぜ!」
と煉は全く気にしないそぶりでみんなを引っ張っていく。
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社に到着した。
「とりあえず着いたけど、イタズラって言っても何する?」
と考え、とりあえず後で直せるように落書きにしようってことになった。
ちょうど持っていたクレヨンで社に落書きをしていく。
僕が書いてあってもあまり目立たないところにちょこちょことアニメキャラを描いていると、煉が
「へへーん、見てみろよ!これ面白くねぇ?」
と言い出したので見てみる。
見ると、この社の守り神とされている『オヤシロ様』の像に堂々と落書きしていた。
狐の形をした石像なんだけど、眉毛とまつ毛は書かれているし、髭もつけたしてるし、股間にはチンチンを描いているしでやりたい放題だ。
「ちょっと煉!やりすぎだよ!ぜったい怒られるって!マズイよ!」
と嗜めるが
「なんだよ~びびってんのか?情けねぇなあ。男ならもっとばばーんとやっちゃえよ」
と全く悪びれた様子がない。
言っても無駄みたいだ。
そんなこと言ってる僕にしても、やってることはそう変わらないのだから、説得力はない。
そう考えているうちにも次々と大胆なアートを施していく煉。
皆で描いていたから10分もすると凄いことになっていた。
……半分以上煉のせいだけど。
やりすぎ。
「うわぁ…これは…やりすぎた?」
と声に出してしまったが、煉を除く4人はちょっとやり過ぎを悟って冷や汗を垂らしている。
「そうか?まだまだやりたりないんだけどなぁ」
煉だけが全く悪びれるそぶりもない。
「それより、これでミッション終了だろ?俺んちに行こうぜ!次のゲームやるぞ!」
煉が早く次のゲームをやろうとさっさと先に行き「早く来い」と呼んでいる。
この落書き、このままで大丈夫かな…。
こんど、ばれない様にきれいにしようか。
「おーい!早く来いってば!」
「あ、うん。今行くよ~」
とりあえず、今は行こう。
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誰もいなくなった社。
《????》「ユルサヌ…ワレヲグロウシタツミ、ツグナワセテヤロウゾ!」
「ガキドモ…ココロシテオクガヨイ!!」
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《木下 大樹》煉の家に着き、早速いつものゲームを新しく始める。
「よーしじゃあルールはいつも通りだ!分かってるな!」
と煉が仕切る中5人でミッションの内容を書いていく。
(うーん。なんて書こうかなぁ)
えーと…こんな感じでいいかな…。
「よし!出来た!」
「僕も出来たよ」
「俺も出来た」
「僕も終わったよ」
と4人が行ったころ僕も書き終わった。
「僕もいいよ!」
と全員が書き終わったので集めて袋に入れていく。
「よーし!じゃあ早速引いて行くぞ!まずは俺からだ!」
と煉が引こうとしたところ、急に部屋が寒くなり暗くなった。
ハァハァと獣のような息遣いと生暖かい風、それに動物の匂いがする。
「ちょっと待って!なんか変だよ!」
皆、この状況を感じてキョロキョロしたりしている。
すると突然全員の目の前に黒い影が現れる。
「ガキドモ…サキホドハヨクモワレヲグロウシテクレタナ!ヨモヤワスレタナドトハイウマイナ…」
まさか、オヤシロ様!?
「お、オヤシロ様でいらっしゃいますか?!」
と同じ結論に達したらしい潤也が裏返った声で問いかける。
「イカニモ…。ワレヲグロウシタツミヲツグナッテモラウ…。」
「ホンライナラバ、クロウテヤルトコロデアルガ、ガキノユウギナラバソレニフサワシイバツヲクレテヤロウ」
「ユウギデワレヲグロウシタノダカラ、ユウギデバツヲアタエラレレバホンモウデアロウ?」
オヤシロ様がそう言うと、先ほどみんなで書いた紙を入れた袋が怪しく光った。
〈カアアアアァッ!〉「キサマラノユウギヲ、ショウショウオモシロクシテヤッタ。
ユウギデアタエラレタナイヨウヲ、ジッコウシキレバユルシテヤロウ」
「タダシ、ジッコウデキナケレバ、オマエラハシヌ。ワレノタタリガソノミニフリカカルトカクゴセヨ」
し、死ぬ?!達成できなければ死ぬだって?!そんな!
「そんな!申し訳ありませんでした!許して下さい!もう二度といたしませんから!心をこめて綺麗に致しますから!」
と懇願するが
「ナラヌ。シヌカ、ヤリキルカ、ドチラカダ。」
「そんな…。」
「ガキドモヨ。セイゼイワレヲタノシマセテミセヨ!ワレハドチラデモヨイガナ…ククク…」
次の瞬間フゥッと風が吹いたかと思うとオヤシロ様は消えてしまった。
「おい!どうすんだよ!死、死ぬなんてやだぞ!!」
といつも強気な煉がおびえた表情で声を出す。
「………やるしかないんじゃないか?どんなミッションになるかもまだわからないし、とりあえず引いてみようぜ」
と育人が言い、みんなが頷き合う。
「よ、よし!じゃあ引くぞ!」
と虚勢を張りあげ煉が命令を引いていく。
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〈いつ〉20分以内に
〈どこで〉全員の目の前で
〈だれが〉大樹が
〈どうする〉全裸になって、見られながらオナニーする。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
え、えぇ!そんな…!ぼ、僕?しかも、お、オナニーって!?
オナニーは毎日してるけど、こんなところで見られながらなんてできないよ!
「ちょっ ま、待っ そそそそんな! オ、オナニー!?」
動揺して全く言葉にならない。
皆も動揺しているようだ。
「そんなことできないよぉ!嫌だよ…ぐすっ」
頭の中がパニックで涙がこぼれてきた。
「まさか、こんなミッションばかり…?」
潤也が慄然とした声で口にした内容にみんなが凍りついた。
「そう考えるのが妥当かもしれない。恥ずかしい目にあうか、殺されるかどちらか選べということなんじゃないかな…。
これよりももっと性質の悪い内容が出てくることも予想しておくべきだと思う」
育人がさらに予想を述べる。
「大樹。つらいのはわかる。だけど死ぬよりましだよ…。
俺達はお前を見て笑ったりしない。このミッションをやってくれないか?
もう時間がない…。お前に死んで欲しくないんだよ…」
と育人が諭すように僕に言ってくる。
「う、うん…ぐすっ 分かった…えぐっ…。するよ…。オナニー…する…。」
覚悟を決めた僕は、シャツを脱ぎ、上半身裸になる。
ズボンを脱ぐとブリーフだけの格好になった。
そこで、一度手が止まるが、目を閉じて一気にブリーフを脱ぎ去る。
とうとうみんなの前で全裸になった僕。
今から皆の前でオナニーしなきゃならないんだと思うと涙がこぼれる。
皆は僕の方を見ながら心配そうなまなざしを向けてきており、時折、僕を励ましてくれる
。
僕は、意を決してチンチンに触れる。
「んっ」
まだ柔らかいままのチンチンをもみほぐしていく。
チンチンを指先でつまみ、先っぽに近いところをグリグリといじると、少しづつ膨らみ始める。
チンチンに血が流れ込むと一気に勃起した。
僕は勃起しきったチンチンを右手でつかみしごき始める。
〈シュッ シュッ シュッ〉静かな部屋に皆の息遣いと、僕がチンチンをこする音だけが響く。
今まで人に見せたことがないオナニーを、友達の目の前でしているんだと思うと現実感が薄れてくる。
今、僕の頭の中にはチンチンから感じる快感と、泣きたい気持ちと、羞恥心と、これが現実なのか疑う心がぐるぐると回っている。
その中で、チンチンから感じる、徐々に強まる肉の快感がこれがリアルだと主張してくる。
本当は夢だったらどんなに安心することか…。
しかし、リアルな快感がそれを否定する。
いつもだったらこの快感はむしろ積極的に貪るものだったが、今は現実から目をそらさせてはくれないため、疎ましくすら感じる。
しかし、そんな心の動きとは裏腹に、快感を与えられた体は貪欲にそれを得ようとしてくる。
そんな体と心の乖離を感じている僕を現実に引き戻したのは、やっぱりその快感だった。
「んんっ ふっ ふああっ やっ」
僕のチンチンからはポタポタとカウパー液が滴り落ちる。
立ったままオナニーしているので足に力が入らなくなってきて、足がガクガク言っている。
僕のチンチンが奏でている音は初めの
〈シュッ シュッ〉という音から水気を含んだ
〈クチュッ クチュッ〉という音に変わってきている。
チンチンから伝わる快感もその強さを増してきた。
シコシコとチンチンをしごいているうちに僕の息は「ハァ ハァ」と荒い息に変化し、僕の感じている快感を、周りで見ている4人に伝えている。
見るとちょっと興奮してしまったのか、みんなチンチンを押さえている。
他のみんなも、誰かがオナニーしているところを見るのはきっと初めてなんだろう。
紅く上気した頬で真剣に僕のオナニーを見ている。
そのまましばらくオナニーし続けていると、そろそろ限界が近付いてきた。
「あっ はぁっ んぁっ やだっ んっ」
もうすぐ射精してしまいそうだ。
周りで見ている4人もそれを察したのか、僕を見るまなざしにも熱がこもっている。
「あっ はっ で、出ちゃう! イっちゃうっ! 出る出るっ んんんっ」
<ドピュッ ビュッ ビュッ ピュピュッ>僕のチンチンから精液が噴き出る。
皆も僕のチンチンから精液が出るところを凝視している。
ついに皆の前でオナニーして射精してしまった。
射精して一気に頭の熱が冷めると、急に我にかえる。
「み、見ないで!恥ずかしいよ!お願い!あっち向いてて!」
傍らに置いてあったティッシュでチンチンを拭き、急いでパンツと服を身につける。
こんなに恥ずかしい思いをしたのは生まれて初めてだ。
ティッシュを一気に使い、飛び散った僕の精液をぬぐい取っていく。
煉の部屋なのに、その床に射精して汚してしまった。
「ゴメン、煉。床汚しちゃった…」
と謝るが、
「バカ!そんなこと気にすんなよ。…よく頑張ったな」
と言ってくれた。
その言葉を聞いてこらえていた涙がほほを伝う。
「ううっ ぐすっ うえっ ぐすっ 」
僕が泣き始めてしばらくそっとみんなは見守っていてくれた。
僕が泣きやむと潤也がみんなに話したいことがあると言った。
「いつもやってるルールだと次は24時間以内に引かないとゲームオーバーになるけど、どうする?いつもはすぐ次を引いていたけど、逆に考えると24時間の猶予が与えられていると考えることもできる。
一応、いつもの順番だと次は育人が引く番だけど…。」
どうしよう…。すぐに引いて早く終わらせたい気持ちもあるけど、連続で自分に当たったらと思うと恐ろしい。
「誰が当たるかわからない以上、覚悟をしてやる必要がある。
俺はみんなの多数決で決めるのがいいと思う。」
と育人は言う。
それに対して刃が「そうだ!少し時間が必要だと思う!」と賛同した。
煉は「早く、終わらせちゃおうぜ!」と反対を唱える。
潤也は「僕も、少し皆で考えるべきだと思う」と発言し、この時点で少し時間をおこうという意見が多数派になる。
僕も「正直、どっちがいいのか僕にはわからない。でも、もし今よりもひどいことをさせられる可能性があるとしたら、覚悟を決める時間が欲しいと思う」
と提案に賛成した。
「よし、これで方針は決まったな。とりあえず、時間をおくことにしよう。時間をおけば何かいい考えも浮かぶかもしれないしな。
ひとまず、この袋は俺が預かるよ。」
と育人がまとめて今後の方針が決まった。
潤也が
「方針も決まったことだし、今の状況と今後のことを話し合いたいと思う。
今の状況はオヤシロ様の言ったことを考えれば、ゲームオーバー=死ぬと考えていい。
死なないようにするためには、ミッションをクリアしていかなくちゃならないけど、さっきも言ったとおり、今回と同じ、場合によってはもっと恥ずかしいこととか、ひどいことをされる可能性がある。
ここまではいいね?」
と言うとみんなが頷いた。
「それをふまえて今後どうするかだけど、今はまだお昼だから、もし24時間ぎりぎりで次を引くなら明日は学校で引かなくちゃならない。
少し時間をおくことは決まったけど、次をいつ引くのかを話し合った方がいいと思う。」
と全員が考え始める。
僕は「一日考えた方がいいならギリギリまで考えたい」と言い、
煉は「なあ、やっぱり今すぐじゃなくてもすぐ引いたほうがいいんじゃないか?」と言い、
育人は「難しいところだけど、今みたいに時間が短く指定されることを考えると学校が終わってからの時間に調整していくべきだと思う。」と言い、
刃は「学校で恥ずかしいことさせられるなんて絶対嫌だ!」と叫び、
潤也は「あまり遅すぎると、家に帰る時間に間に合わない可能性がある。
あと、オヤシロ様が僕たちをより恥ずかしい目にあわせるために、わざと場所を学校とか人の多いところになるように、そういう場所ばかりに書き換えられている可能性もあると思う。
でも、時間を調整しやすいという点では僕も学校の時間は避けた方がいいんじゃないかと思う。」
とそれぞれの意見を言い合うと、学校の時間は避けるべきと言う意見が多い。
「学校の時間はヤバいという意見が多いみたいだね。覚悟はまだできていないけど、今回だけは少し時間をおいて今日中にもう一度ミッションを行う方がいいと思うんだけどどうかな?」
と潤也がまとめ、僕たちはそうしようという結論を出した。
「じゃあ、少し休憩にしよう。いつもの下校時刻が3時だから4時過ぎぐらいに次のミッションを引くのがいいと思う。今が2時だからあと2時間だね。それまでに覚悟を決めよう。」
と潤也が言って一度話を打ち切った。
煉が「ちょっと待ってろ!ジュースとお菓子持ってくる!」と1階に下りて行った。
話がひと段落して落ち着いてしまうと、嫌でも先ほどの恥ずかしい姿を思い出してしまい赤面してしまう。
いつも、自分の部屋だけで行われる密やかな愉しみをみんなの目の前でさせられてしまった。
その事実が僕の心にのしかかる。
いたたまれない気持ちになり、無言でいると、僕の様子を察した3人が口々に慰めてくれる。
「気にしないで。俺だってオナニーぐらいしているし、お前だけが恥ずかしい思いするわけじゃない」と育人が言い、
刃が「僕ならできなかったと思う、大樹は勇気がある。お前のそういうところ尊敬するよ。…っと何言ってんだ、僕…。恥ずかしい///」と言ってくれる。
潤也も「そうだね。大樹は勇気があるってことには僕も賛成。僕だってオナニーくらいしてるけどやれって言われても出来たかどうか…。」と言ってくれたので、ほめられた事とその内容の両方に照れてしまいさらに真っ赤になる。
そして、いつのまにか戻ってきていた煉は
「そうそう、えらいぞ大樹!よくやった!それにあのときお前だけじゃなくて皆も興奮してチンチンいじっ
〈〈〈バシッ〉〉〉 いってぇっ!なにすんだよ!本当のことだろ!!」
「「「空気読め!!!」」」と皆から叩かれていた。
「アッハハハハハハハ!」
とその様子を見ていると自然に笑いが込み上げてきた。
そんな僕の様子を見て煉は「おっ やっと笑ったな。おまえはやっぱりそうじゃないとな!あぁ癒される~」とおどけて見せた。
もしかしてわざと笑わせてくれたのかな。
やっぱり、この4人は最高の友達だ。
僕は改めてこの4人を失いたくないと強く思った。
そのためにはミッションを実行しきらないとならない。
全員、助けあって乗り切ってやるぞ!と僕は気合いを入れた。
{続く}
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《登場人物》
木下 大樹(きのした だいき)
~素直で努力家な性格。見た目も可愛い癒し系で5人の癒し担当。
誰からも愛される男の子。
能力は平均的だが、集中し始めるとまわりの音に気付かないほどになり、時々本人も予想外の良い結果を導くことがある。
穂村 煉 (ほむら れん)
~5人のリーダーで熱い性格。
感情的になりやすく、考えなしなところがあるが5人のムードメーカー。
威勢の割に身長が低く顔立ちが可愛いので迫力が全くないのを気にしている。
バカだが体育は大得意。
土田 育人(つちだ いくと)
~芯が強く、物事を冷静にとらえる。
穏やかだがいざという時には頼りになる少年。
5人の中で最も大人びている。
5人の中では補佐担当で縁の下の力持ち。
全員が最後に頼るのはいつも育人であり、信頼されている。
金本 刃(かねもと じん)
~プライドが高く、マイペース。
態度が大きく、きついことを言ってしまうこともあるが、本人には悪気はなく、あとで実は後悔していることがよくある。
見栄っ張りで見下されるのが嫌い。家が裕福。
5人の中では補給担当(お菓子やゲーム等)
水沢 潤也(みずさわ じゅんや)
~5人の中で最も頭がよく、要領を捉えるのが上手い。
理論的思考が得意で、5人の諜報・参謀担当。
テスト対策も潤也が考えて5人に伝えている。
近眼でメガネっ子。
《登場語句・設定》
オヤシロ様
~主人公たちの暮らす町=社森町で古くから祭られている狐の神様。
敬うものには加護を与え、不敬を働く者には恐ろしい祟りが下るといわれている。
今回、主人公たちに罰を与える。
イタズラ如きでやり過ぎだろ!と言いたいところだが、日本古来の神々はえてしてそういった側面を持つものである。
5W1Hゲーム
~複数の人数で「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうした」などを別々に紙に書き、それをつなげて楽しむ遊び
時々、妙にちゃんとした文章になることがあり、それが面白い。
結構、全国的に広まっているようだ。
M5W1Hゲーム
上記のゲームを元に主人公たち5人が考えたゲーム。
追加された『M』はミッションの略で、
『「いつ(からいつまで)、どこで、だれが、どうする」をそれぞれ書いて箱や袋などに入れ、一枚づつ引く。つながったできた文章は必ず実行する。(同じような命令が続くこともある)』
というゲームである。
そのゲームには
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
M5W1H ゲーム
ルール1
書かれていることを必ず実行する。
ルール2
未達成のままタイムオーバーでゲームオーバー
ルール3
誰がの部分は参加者の名前が入る。(ここだけ重複するため、引いた後また箱に戻す)
ルール4
絶対に達成不可能なことは書かないこと(100キロで走るとか)
ルール5
書いた紙がなくなるまでは続行する。中止不可。(24時間以上実行しないと全員ゲームオーバー)
ルール6
指令達成から24時間以内に次の紙を引くこと
ルール7
ゲームオーバーになると罰ゲームが与えられる。
- 2009/03/01(日) 04:45:33|
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