今日は気持ちいいくらい空が晴れている。
こんな日は何かいいことがあるかもしれない。
そんなことを考えながら、僕は学校から今帰り道を歩いている。
途中まで一緒に帰っていた友達とも別れ、商店街に続く道に差し掛かる。
道を半ばまで行くと見覚えのない露天商が店先を広げていた。
・・・・・ちょっと見ていこうかな?
好奇心に駆られた僕が露店を覗いて見ると、僕に気づいた店主が声をかけてきた。
「おっ!お嬢ちゃん見てってくれるのかい?ありがとよ!」
・・お、お嬢ちゃん!?僕は男だ!
「
お嬢ちゃんじゃない!僕は男です!」店主は驚いた顔をしたあと申し訳なさそうに謝ってきた。
「そうか、すまんな坊主。お前さんかわいい顔してるからてっきり女の子だと思っちまったよ。」
「お詫びに何か一個ただでやるよ。どれがいい?」
・・・うれしいけど見る限り、よくわからないものばかりで何があるのかわからない。
「どんなものを置いているんですか?」
「うちではおれの趣味でいろいろな面白いものを置いている。金運が上がる壺や恋愛に効く指輪、病気が治るお守り、願いの叶う腕輪なんかだ。」
・・・胡散臭い。
「ほんとに効果あるんですか?」
「おう、効果は確かだぜ。」
・・・本当かなぁ。
「じゃあ、願いの叶う腕輪が欲しいです。デザインもかっこいいし欲しいゲームがあるんです。」
「そうか、じゃあこれをやるよ。まってな、いま袋に入れてやるよ。」
「はい。ありがとうございます」
店主は黒い紙袋に入れて腕輪を渡してきた。手を伸ばした僕に店主は声をかけてくる。
「坊主、願いをかなえることには代償が必要だ。一緒に入れてある取扱説明書をよく読んで使え。
俺は今日でこの町を出ていくし、なにかあっても俺にはどうにもできん。そのことをよく覚えておけ。」
「わかりました。」
僕は願いがかなうかもしれないことに有頂天になりつつも返事を返した。
「じゃあな、気をつけて帰れよ」
店主から品物を受け取った僕はドキドキを抑えながら家路についた。
「ただいまー」
今から母さんが出てきて僕を迎える。
「おかえりなさい。部屋に行って着替えてらっしゃい。おやつ用意してるわよ」
「ほんと!やった!」
僕は待ち切れず急いで二階にある自分の部屋に向かう。
部屋のドアを開け、ランドセルを下ろし部屋着に着替える。
「そういえば、願いの腕輪をもらったんだっけ。早速つけてお願いしてみよう。」
このとき僕は店主の忠告なんてまったく覚えていなかった。
袋を開け、金色をしたきれいな腕輪を取り出し、早速お願いをしてみる。
「お願いします。プレイボックスWiiとファイナルファンタジー25が欲しいです!」
すると腕輪が光り輝き始めた!!
「うわぁっ!」
びっくりしたがすぐに光はおさまった。
「びっくりしたー! でもこれは期待できるかも。」
僕は期待に胸をときめかせ一階のリビングに向かう。
今日のおやつはプリンだった。
その後夜食をすませ、部屋でごろごろしているとお父さんが帰ってきた。
部屋から出てお父さんを出迎える。
「お帰りなさい」
「ただいま、今日はお前にプレゼントがあるんだ。」
「プレゼント?」
「ああ、前から欲しがってたPS10とファイナルファンタジー25だぞ!」
えっ!まさかこんなに早く願いがかなうなんて!
「やったーっっ!!ありがとう!お父さん!」
僕は飛び跳ねるようにしながら部屋に戻る。
「この腕輪本当に願いがかなうんだ!すごいよ!」
僕は早速ゲームを開始することにした。
あまりに面白くてちょっと夜更かしをしすぎちゃった…。
ふと時計をみるともう十二時を回っていた。もう寝ないと。
でもその前にオナニーしようかな。
そう思った僕はベッドに横になり、早速ズボンとパンツを脱いでオナニーを始める。
半年ほど前に覚えた行為だがそれ以来、毎晩のようにオナニーしてしまう。
一度覚えるとやめられないんだよね。
剥き出しになった色白なチンチンを手で握る。すでに勃起していたのですぐにしごき始める。
「んぅっ!」
すぐに気持ち良くなってきたぼくのチンチンからは透明なカウパー液が滲み始める。
5~6分ほどシコシコと動かしているとそろそろイキそうになってきた。
色白だったチンチンも血液が集まっているせいか赤くなってなんかエッチな感じ。
どんどん気持ち良くなり、快感が高まる。
快感に比例してシコシコする手の動きもどんどん速くなっていく。
もうダメっ、出るっ!
「あぁっ!!」
<<ドピュッ ビュクッ>> 快感の頂点に達した僕は勢いよく白い精液を噴き上げる。
射精したあとは後始末をしてベッドに入ってすぐに眠りに落ちた。
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腕輪を手に入れて、早速願いがかなったことに気を良くした僕は歯止めが利かなくなり手当たり次第に願いを叶え続けた。
といっても、そうたいしたことには使ってないんだけど。
せいぜい、嫌いなやつを嫌な目にあわしたり、別の欲しいゲームを手に入れたり程度だ。せっかくの願いがかなう腕輪なのにもったいないかな?
ただ、毎日手当たり次第に願いをかけ続けたので、どれぐらい使ったかはもうわからなくなっちゃった。
今日も願いをまた一つ叶えたけど、ふと腕輪を見ると色が変わっている。
「あれ?きれいな金色だったはずなのにずいぶん黒ずんできたなぁ。実は安物のメッキだったのかな?」
でも僕は、その程度にしか思っていなかった。
デザインはかっこいいし、これはこれで悪くない。
ふと時計をみるともう8時だ。
「いけない!このままじゃ遅刻しちゃうよー!」
遅刻すると廊下に立たされるのだ。いまだに廊下に立たせなくても・・・・。
僕はあわてて身支度を整え学校に向かう。
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今日も退屈な授業が続く。
勉強なんてつまんないよ。こんなものが好きなやつの気がしれないな。
そんなことを考えながら僕はいつものようにぼんやりしながら時間を過ごしていた。
そして、昼休みになった。
お母さんが作ってくれた弁当を食べ終わったけど、まだ昼休みは30分くらいある。
グランドでサッカーしないかと誘ってくれた友達もいたけど、なんか気分じゃないので断った。
天気があまり良くないせいか、教室には男女合わせて20人くらいの生徒が残っている。
残り時間どうしようかなぁ。
そういえば、こんどは腕輪になにをお願いしようか。
そうだ、眠いから次の時間が自習になるようにお願いしてみよう。
・・・・・「次の時間が自習になりますように」っと。
<パアッ>
いつものように腕輪から光が発される。
周りは全く反応しなかったので、この光と腕輪は僕にしか見えてないようだ。
「あれ?色がおかしい。いつもはもっときれいなのに濁ったような色になってる」
壊れたのかな?
まあ、昼休みが終わればわかるよね。
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昼休みが終わった。
みんな戻ってきて席についている。
キーンコーンカーンコーン・・・・・・・本鈴がなったが先生が入ってこない。
どうやら願いはかなったようだ。
しばらくすると担任の先生がやってきた。
「4時間目は自習とする。プリントを配るので終わらせておくように。」
先生はそう言ってプリントを配ると教室から出て行った。
「やったーっ」
周囲からは歓声が上がる。
一気にみんなしゃべり始め急に騒がしくなり始める。
隣の席の子が話しかけてきた。
「自習だって!やったね!早くプリント片付けておしゃべりしてようよ!」
激しく同意する僕。
「そうだね。ぱぱっと終わらせちゃおうか」
10分後プリントが終わり、おしゃべりが始まった。
どうやら周りもほとんど終わったようだ。
楽しくおしゃべりしていると腕に違和感を感じる。
「なんかブルブル震えてる?」
見てみると腕輪が明滅し震えている。
どうしたんだろう。今までこんなことなかったのに。
そんなことを考えていると体が勝手に動き始めた。
「えっ!何で?体が勝手に動いてる!」
僕の体は勝手に立ち上がり教室の前に歩いて行く。
「くそっ、全然体が言うこときかない!」
教卓の前にたどり着いた僕は教卓の上によじ登り始めた。
クラスのみんなが、僕のことを何をやっているのかと見始める。
教卓の上に立った僕は上着に手をかけ脱ぎすてる。
つづけて中に着ているTシャツも脱いで上半身裸になった。
クラスのみんなはびっくりした目でこちらを見ている。
「おい、優夜。どうしたんだよ」
クラスメイトが声をかけてきた。
(わからない。体が勝手に動くんだ)
あれっ!声が出せない!
「何とか言えよ」
クラスメイトは説明を求めるものの、僕の口は意思に反して全く動かない。
僕が説明してほしいくらいだよ!
僕の手はその間にも動き続け、ズボンにも手をかけ脱いでいく。
僕は白のブリーフ一枚の格好になった。
そして、ブリーフにも指をかけ一気に脱ぎ下ろす!
ブリーフも脱ぎさり、僕のチンチンがあらわになる。
「キャーっ!」
女子から悲鳴が上がった。
しかし、手で顔を隠しているが指の間から覗き見ている。
ついに全裸になった僕。恥ずかしすぎる!
みんなの前で裸になるなんて!!
なんで?こんなことしたくないのに!
全裸になった時点で、体の自由が利くようになった僕は急いで脱いだ衣服を身につける。
あまりの羞恥で倒れそうだ。
そうだ、腕輪にお願いすればなんとかなるかも!
「この出来事をみんなの記憶から消して!!」
僕は急いで腕輪に願った。
するとみんな呆けたような顔になり、何事もなかったかのように元の場所に戻り始めた。
「助かった・・・・・。」
なんでこんなことになったの?
僕はほとんど泣きながら原因を考えてみた。
どう考えても腕輪が原因としか考えられない。
腕輪を外しておいたほうが良さそうだ。
だが、腕輪はビクともしない。
「えっ!何で外れないの?簡単に装着できたはずなのに!」
僕はパニックになってしまい、そのあと他のことが全く考えられなくなってしまう。
いつの間にか放心状態のまま家の前についていた。
あの後自分が何をしていたのかまったく覚えていない・・・・。
とにかく部屋に戻った僕は腕輪を調べ始めた。
「そうだ!説明書!」
今まで説明書のことを忘れていた。
露天商のおっちゃんにも読むようにと言われていた。読めば何かわかるかもしれない。
説明書を読んでみるとそこには恐るべきことが書かれていた。
そこにはこう書かれている。
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<闇金の腕輪取扱説明書>※ご利用は計画的にどうぞ
{機能について}
1,<資本>
この腕輪を使って願いをかなえるには装着者の羞恥心が源となり、羞恥を感じることで羞恥パワーを腕輪に貯めていく必要がある。
2,<支出>
装着者の強い願い、または口頭での願いの宣言により、羞恥パワーを使用し、願いをかなえる。
3,<預け入れ>
装着者の羞恥を感じる度合いが大きければ大きいほど多くのパワーがたまる。
4,<リスク&リターン>
羞恥パワーは装着者の羞恥心の度合いで決定されるため、内容によってはほとんど貯まらないことがある。その場合はより羞恥レベルの強い行為をおこない、強い羞恥を感じることが必要。
5,<引き落とし>
羞恥パワーは願いをかなえるごとに願いの難易度に応じて毎回引き落とされる。
難しい、大きな願いほど多くのパワーを必要とする。
6,<残高>
腕輪のパワーのたまり具合は色の種類と濃さで判断できる。パワーがあればある程、金色になりマイナスになるほど黒色になる。
7,<借り入れ>
ゼロ以下になっても願いはかなえられるがが、願い達成にかかるコストは通常の5倍必要となる。
8,<ブラックリスト>
マイナス値が一定以下になると状況が改善されるまでは<借入>ができなくなるため願いがキャンセルされる。
この状態になると手首に黒いマークがつくことでブラックリスト入りが判別できる
9,<利子>
マイナス分には利子がつき時間経過とともに増えていく。10日で1割の利息が発生する
10<差し押さえ>
羞恥パワーがマイナス以下になると腕輪をマイナス分返済まで決してはずせなくなる。
11,<罰則>
パワーがゼロ以下になると、不定期にマイナスペナルティが与えられる。
1
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
この意味を理解した僕は真っ青になった。
この説明を見る限り、今の状態は非常にマズい。
今の状態はパワーがマイナスになっている状態ということだ。
恐らく、体が勝手に動いて服を脱ぎ始めたのがペナルティということだろう。
しかも、マイナス状態で願いをして、<借入>を行ってしまった。
腕輪を見ると、色がかなり黒くなってきている。
利子がつくということは、対処が遅れてしまうほど状況が悪くなる。
何とかするためには、対処=自分から恥ずかしいことをして羞恥を感じなくてはならない。
でも、恥ずかしいことってことは今日みたいに人前で裸になったりしなきゃならないってこと?
そんなことできないよ!
僕の目からは不安と混乱で涙がこぼれ始める。
「グスッ う、う、うわぁーーーーーーーーーーーーーーーー」{続}
{登場人物}
冬月 優夜(ふゆつき ゆうや)~12歳。
チンチンはそこそこの大きさで、現在成長中。性に興味がありオナニーはすでに経験済み。
仮性包茎。
※闇金の腕輪の機能について{本文より抜粋}
{機能について}
1,<資本>
この腕輪を使って願いをかなえるには装着者の羞恥心が源となり、羞恥を感じることで羞恥パワーを腕輪に貯めていく必要がある。
2,<支出>
装着者の強い願い、または口頭での願いの宣言により、羞恥パワーを使用し、願いをかなえる。
3,<預け入れ>
装着者の羞恥を感じる度合いが大きければ大きいほど多くのパワーがたまる。
4,<リスク&リターン>
羞恥パワーは装着者の羞恥心の度合いで決定されるため、内容によってはほとんど貯まらないことがある。その場合はより羞恥レベルの強い行為をおこない、強い羞恥を感じることが必要。
5,<引き落とし>
羞恥パワーは願いをかなえるごとに願いの難易度に応じて毎回引き落とされる。
難しい、大きな願いほど多くのパワーを必要とする。
6,<残高>
腕輪のパワーのたまり具合は色の種類と濃さで判断できる。パワーがあればある程、金色になりマイナスになるほど黒色になる。
7,<借り入れ>
ゼロ以下になっても願いはかなえられるが、願い達成にかかるコストは通常の5倍必要となる。
8,<ブラックリスト>
マイナス値が一定以下になると状況が改善されるまでは<借入>ができなくなるため願いがキャンセルされる。
この状態になると手首に黒いマークがつくことでブラックリスト入りが判別できる
9,<利子>
マイナス分には利子がつき時間経過とともに増えていく。10日で1割の利息が発生する
10<差し押さえ>
羞恥パワーがマイナス以下になると腕輪をマイナス分返済まで決してはずせなくなる。
11,<罰則>
パワーがゼロ以下になると、不定期にマイナスペナルティが与えられる。
- 2009/02/13(金) 01:40:12|
- 金色の闇
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