「むにゃ・・・・ふぁ」
昨日は帰ってきて泣いたまま泣き疲れて寝てしまった。
正直、ショックでご飯なんて喉を通らなかった。
あれは本当にあったことだったのか?本当は悪夢でも見ていたのだと信じたい。
だが、左腕に装着している腕輪がすべてを物語っている。
明らかに以前よりも色が黒ずんでいるからだ。
「・・・・これからどうしたらいいの?・・・・」
現在の危機を脱するためには、羞恥を感じてパワーをためていかなくてはならないことは分かっている。
しかし、具体的にどんなことをすればよいのだろうか?
昨日のようにみんなの前で服を脱いで全裸になるのなんて絶対に嫌だ。
ましてや、それ以上の行為なんてできるはずもない。
「嫌だ!絶対に嫌だ!」
だが、何とかしないとどんどん深みにはまってしまい抜け出せなくなるのもわかっている。
嫌だ!でも・・・・嫌だ・・・でも・・・・・・
堂々巡りのまま答えが出てこない。頭がどうにかなりそうだ。
そうこうしているうちに朝ごはんの時間になった。
答えは出ないままだが降りてご飯を食べないとお母さんが心配する。
何とか朝ごはんを食べて学校に行かなければ。
朝ごはんを食べ終わると、すぐに登校時間が来てしまった。
急いで着替え学校に向かう。
とりあえず、対応策はじっくり考えていこう。
暗澹たる気持ちで登校し教室に入る。
朝のホームルームが開始され、授業が始まったがまるで頭に入ってこない。
今の僕はそれどころじゃないのだ。
気づくと給食の時間になっていた。
(昨日はこの時間にペナルティが起こった・・・。また今日も何かさせられるかも・・・・・。)
そう考えると恐怖で手が震え、冷や汗が出てくる。
給食を食べ終えたものの、緊張で何を食べたのかはまるで覚えていない。
体の震えが止まらず、冷や汗をダラダラとたらしたまま体は硬直し何もできないまま時間が過ぎていく。
<<キーンコーンカーンコーン・・・・・>>今日は昼休みには何も起きなかったようだ・・・・。
いつの間にか緊張のあまり呼吸をしていなかった。
息苦しい・・・・・。
意識して空気を吸い、深く吐く。
「スゥー ハァー スゥー ハァー」
何度か深呼吸をしていると落ち着いてきた。
今日は何も起きないのかもしれない。そんな気がしてくる。
「そうだよね、さすがに毎日ってわけじゃないよね・・・。」
そう小さな声で呟いた僕はやっと周囲の状況に目を向ける余裕ができた。
気づけば4時間目の授業も終わりに近付いているようだ。
このまま今日は何事もなく帰れそうだ・・・・・・。
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「「「「「「「さようなら」」」」」」」」」」」
帰りのホームルームが終わった。
やっと、今日の授業が終わった・・・・。
正直まったく授業なんて聞いていなかった。
ノートにも全く何も書いておらず真っ白のままだ。
とりあえず、家に帰ってからこれからどうすればいいのか考えよう。
そう考えた僕は急いで家に帰ることにした。
晩御飯を食べたあと、すぐに自分の部屋に戻り現状を整理してみることにする。
初めにたまっていたパワーがどれだけあったのかはわからない。
だが、腕輪を手に入れてから、僕は詳しい回数は覚えていないが、数十回はどうでもいい願いを繰り返し叶えてしまった。
今にして思えば、大きい願いを1つか2つ程度かなえて止めておくのが最善だったのだろう。
でも事実、パワーは消費されマイナスの状態になっている。
ここで問題なのが、今はどの程度のマイナスの状態なのかということだ。
みんなの前で全裸になったことを忘れさせるために、マイナスの状態で願いをかなえてパワーの借入をしてしまったためマイナスは大きくなっている。
いったいどの程度の羞恥を得ればマイナスと相殺できるのかが、今の時点では全くわからない。
やっぱり試しに何か恥ずかしい思いをしてみるしかないのだろうか。
どの程度の羞恥でどの程度のパワーを得られるのかはそれを目安とするしかない。
僕はそう結論付けた。
「明日、何か試してみよう」
そう決定し、今日はそのまま寝ることにする。
今は精神的に他の事を考えられる状態ではない。
疲れていた僕はすぐに眠りに落ちた・・・・・。
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次の日、今までだったら絶対に着なかったキャラクターものの服を着て学校に行ってみた。
(こんなダサい服着ているところを見られるなんて・・・・恥ずかしい・・・)
友達からも「ダサッ!何それ!(笑)」
と笑われてしまった。
さらに授業中に大きな音でオナラをしてみんなから笑われた。
「うぅ・・恥ずかしい・・・・」
これで羞恥ポイントが少しはたまったはずだ。
そう思って腕輪を見てみる・・・・。
だがどうもほとんど色が変わっていない。この程度では話にならないというのだろうか。
「あんなに恥ずかしかったのに・・・」
この結果に僕は大きく落胆した。
落胆したまま2時間目の授業が終了する。
次の時間は保健体育の時間だ。
うちの学校では保険の時間も男女一緒に授業を受けており、僕たちのクラスでは今、ちょうど「思春期の体のしくみ」について授業を行っている。
興味はあるがなんだか恥ずかしい。
みんな興味はあるようで、なんだかんだ言いながらいつもしっかりと授業を聞いているようだ。
授業開始のチャイムが鳴り、先生が教室に入ってくる。
「今日は前回に引き続き思春期の体の変化について勉強する。大事なことなのできちんと聞くように」
クラス皆が照れながらも静かに聞く体制になる。
「今日は思春期の男子の体についての授業をする。教科書の102ページを開きなさい」
「男の子は成長すると体つきがたくましくなり男性ホルモンの分泌によって性器=チンチンが発達し、睾丸では精子が作られる。また、陰茎部がどんどんと大きくなり、大人のペニスになっていく。」
「チンチンが成長するにしたがって、男の子は精液というものがチンチンから出るようになる。これを射精といい、初めて精液が出ることを精通という。」
「男の子が精通するときほぼ2種類の理由がある。1つは夢精。これは寝ているときに射精してしまうことだ。もう一つはマスターベーション、いわゆるオナニーだ。オナニーをすると男の子は気持ち良くなり、チンチンから射精する。」
「もう精通しているものは何人もいるはずだ。」
先生がそういうとちょっとドキッとしてしまった。そのとおり僕はオナニーで精通したからだ。
ムズムズしていじっていたら、気持ち良くなり射精してしまった。
それが僕の精通だった。
みんな照れながら授業を受けているが、けっこう僕みたいにドキッとしているやつがいる。
けっこうみんなもう体に覚えがあるようだ。
そんなことを考えていると急に腕輪が震え始めた。
(まさか!!こんなタイミングで!!)
ペナルティが発動する!僕は恐怖で体が硬直する。
何が起こるのか恐れて身構えていると、先生は急にこんなことを言い始めた。
「教科書だけではピンとこない者もいるだろう」
「男子に一人協力してもらい、実際に体の仕組みをみんなに見てもらおうと思っている。
決してからかったり、馬鹿にしたりすることがないように。」
・・・・・協力?まさか・・・・!これがペナルティ?
「冬月!悪いが前に来てもらえるかな?授業に協力してくれ」
やっぱり!!
無論嫌に決まっている!だが体は自分の意思とは関係なく動き始めた。
「はい。」
僕の体は僕の意思を離れ、イスから立ち上がると教卓のほうまで歩いて行く。
「では冬月、教卓の前の椅子に座りなさい」
「はい、わかりました」
僕は先生の指示に従い椅子に腰掛ける。
クラスメイト達は薄々これからの展開を予想し始めているのか、ざわつきながらもどこか期待したようなまなざしだ。
「先にいくつか質問するので答えてほしい」と先生が言ってきた。
「精通はしているか?」
「はい」
「いつ頃精通した?」
「半年くらい前です」
「精通はどういうときに経験した?」
「夜、自分の部屋にいたとき、チンチンがムズムズしてきて触ったら硬くなっていまし た。チンチンをしばらくいじっていると、気持ち良くなってきて射精しました。」
「オナニーして精通したということだな。それからオナニーはしているか?」
「はい、ほとんど毎日しています。」
「そうか、わかった。ありがとう。」
(何でこんなことまでみんなの前で言わされるの?こんな恥ずかしいこと言いたくないよ!)
だが、僕の思いを裏切り、事態は進行していってしまった。
「では服を脱いで裸になりなさい」
「はい。」(嫌だ!)
僕はまず上着を脱いでいく。
つぎにTシャツも脱ぐ。これで上半身裸になった。
そしてズボンも脱ぎ捨てていく。
この時点で僕はブリーフしかはいてない姿をクラスメイトの男子と女子に晒してしまった。
そしてついにブリーフにも手がかかる。
(やめろ!)
思いむなしくブリーフに手がかかる。
ブリーフも脱いでしまい、生まれたままの姿で座っている。
僕のチンチンがみんなの前で再びあらわにされてしまった。
クラスメイト達はびっくりとしながらも、強い興味のまなざしでこちらを見ている。
女子も手で目を隠している子もいるけど、明らかに隙間からみている。
みんなの目線を見ると、明らかに僕のチンチンを凝視していることがわかる。
そのあとみんなは先生に促され、立ってぼくを取り囲むような状態になった。
「みんな、近くによってよく見なさい。ここがペニス=チンチン。ここが睾丸だ。
ここで精液が作られ、チンチンから射精する。」
「次の説明に移ろう。では冬月、まずチンチンを勃起させてくれ。やり方はわかるよな?」
「はい」(やだ!やめて!)
僕は、チンチンに手を伸ばし軽くもみ始める。
少し勃ちあがってきたところで、指でつまみ上下に軽くしごく。
そうすると急激にチンチンに血が集まり一気に硬く勃起した。
「これが勃起だ。男の子が射精するときは、基本的に勃起している状態になる。」
「冬月のチンチンはさっきまで皮がかぶっていたが、勃起すると皮がむけて先っぽが出ているね?この先っぽが亀頭という。
ここは敏感なので、直接触るとお前たちのチンチンではまだ痛いだろう。
だが、出来るだけこの亀頭は、常に皮から出した状態が望ましい。
刺激に慣れていないとすぐ射精してしまうし、皮から出ていない状態が続くと恥垢というアカがたまって不潔になり、臭いもする」
「冬月のチンチンをよく見ろ。冬月のチンチンには恥垢がたまっていない。えらいぞ。」
そう言って先生は僕のチンチンをつまみみんなによく見えるように皮を押し下げる。
「皮が被っているチンチンのことを包茎という。冬月は勃起すると皮がムケるみたいだから仮性包茎という。」
「ただ、お前たちぐらいの年齢で包茎をあまり気にしなくてもいい。
先生もお前たちぐらいのときは包茎だったもんだ。
成長してチンチンが大きくなり、正しいオナニーをしていれば自然と亀頭が露出されるし、大人になっても仮性包茎の人はいっぱいいる。」
そう言いながら先生は、僕のチンチンを何度か扱く。
「んうっ!」
声がつい出てしまった。
「おおすまんな。」先生が軽く謝ってくる。
「では次の説明に移るぞ。では冬月、皆にチンチンをシコシコしてみせてくれ」
「はい」(やめてよ・・・。お願いだから・・・・。)
僕はチンチンを握るとゆっくりとしごき始めた。
初めはゆっくりとしごき、徐々にその動きを速めていく。
「んあっ、くぅ」
チンチンが気持ち良くなってチンチンから透明な粘液が漏れ出してきた。
「冬月、一度手をとめてくれ」と先生が言ってきた。
「みんな、この先っぽをよく見なさい。透明な液が出てきているだろう?
これをカウパー液というんだ。気持ち良くなると出てくるもので自然と出てきてしまう。」
「冬月、待たせたな。続きをしてくれ」
「はい」
僕の手は再びシコシコとチンチンをしごき始める。
「あっ ああぅ んっ ふあっ」
5~6分ほどオナニーしていると、かなり気持ち良さが込み上げてきた。
そう遠くないうちに射精してしまいそうだ。
僕の色白な体も、羞恥と快感のせいで紅潮してきて赤く染まりはじめた。
ペニスは摩擦で赤みを帯び、垂れてきたカウパーでチンチンがヌルヌルになってきている。
「冬月、どうだ?射精しそうか?射精するときにはちゃんと言うんだぞ」
「はいっっ もう少しで射精しそうです。」僕は押し寄せる気持ちよさを感じながら荒くなる息をおさえ、申告する。
「そうか、みんな冬月がそろそろ射精するぞ。男の子の体の大事なことだ。見逃さずしっかり見るように。」
クラスのみんなはギラギラした目で僕のチンチンに視線を向ける。
もうだめっ!イっちゃうっ!
「先生っ!!でますっ!射精しますっ!!!」
<<ビュルッ ビュクッ ドピュッ ドクッ ドクッ ピュルッ>>
上を向いたままガチガチに硬くなったチンチンから、今まで見たこともない量の精液が吹きあがった。
(こんなに精液が出ちゃうなんて・・・。)
自分でも精液の量にびっくりする。
精液は次から次へとあふれ出し、僕のお腹と指とチンチンを白くデコレーションしていく。
まわりのクラスメイト達も驚いた表情を浮かべている。
「冬月、たくさん出たな。気持ち良かっただろう?」
「みんなよく見ていたか?これが射精だ。
冬月を見ていればわかっただろうが、射精するときは大きな快感が伴う。
1度覚えてしまうとついついオナニーしてしまうのはそのせいだ。
冬月も毎日していると言っていただろう。」
「オナニーすることは決して悪いことじゃない。適度に行えば気持ちよくストレスも発散できる。我慢することのほうがむしろ問題なんだ」
「この精液の中には精子というものが含まれており、女の子の卵子と結びついて子供が生まれる。これを受精という。
あとでみんなにはこの精液を顕微鏡で見てもらうので、実際に精子がどんな姿をしているのか観察してもらう。」
先生はそう言いながら、僕の精液を片手に持ったスポイトで吸い取り瓶の中に入れていく。
「さて、冬月、またできそうか?」
(えっ!! これで終わりじゃないの?)
「はい、まだ大丈夫です」
僕のチンチンはあんなに射精したのにまだガチガチのままだった。
「もう一度協力してほしいんだが頼めるか?」
「はい、大丈夫です。まだ射精できます。」(大丈夫じゃないよ!!!)
「そうか、わかった、ありがとう」
「みんな、冬月がもう一度みんなの勉強のために協力してくれるそうだ。感謝するように」
と先生がみんなに声をかける。
クラスのみんなはもう一度見られるとあってワクワクを隠しきれないようだ。
「先生、次は何をしたらいいんでしょうか?」と僕が尋ねると
「今度はみんなにも冬月のチンチンを触らせてやってほしいんだ。」
(えぇっ! 冗談じゃないよ!)
「わかりました。みんな、触ってもいいよ」
そう言うとまず男子が僕のチンチンを触ったり、もんだりし始める。
自分も同じものを持っているので面白さが先に立っているようだ。
僕のチンチンは射精した後もガチガチのままなので、ある生徒がつまんでしごき始めた。
「あぅっ!!痛いっ」
つまみ方としごき方が乱暴なせいで痛みが走る。
「こらっ もっと優しく扱ってやれ!デリケートな部分なんだからな」
そう先生が叱ると、一度手を放してから柔らかく握りなおし、ゆっくりと上下にこすり始めた。
「ふっ ふっ あっ うっ」
さっきイったばかりなので敏感になっており、すぐに気持ちよさを感じ始めた。
しかし、そこで先生が
「こらこら、男子たちだけじゃなくて女子にも触らせてやりなさい。お前らは自分も同じものをもっているだろう?」
と言ったため手が放される。
今度は女子たちが周りを取り囲み、僕のチンチンを触り始める。
「うわぁ、なんかぴくぴく震えてるよ」
「うわっ!硬い!こんなに硬くなるんだ」
「あっ、でも先っぽは柔らかいよ」
「うああっ」
女子の一人が亀頭に触れてきた。
「いまビクンってなったよ。痛いんじゃない?」
すると先生が
「まだ亀頭に触ると刺激が強すぎて痛いはずだ。あまり触らないでやってくれ。」
と女子たちに言った。
「さっき冬月君チンチン握って気持ちよさそうにしてたよね。そんなに気持ちいいの?」
という質問がある女子から出て、僕の口は勝手に返答する。
「うん。チンチンをシコシコしているとすごく気持ちいいんだ。射精するときが一番気持ちいいんだけどね」
「へー、そうなんだ。じゃあ私がやってあげる」
その女の子=山瀬さんはそう言うと、僕のチンチンをつまむと上下に動かし始めた。
「あっ、ズルイ!私もいじってみたい!」
ほかの女の子もそう言って僕の体をいじりまわし始める。
僕は硬く勃起したサオの部分だけではなく、玉の部分や太もも、乳首までもがいじりまわされる。
「うあぁっ ふぅっ あっ んんっ」
僕はたまらず声をあげてしまった。
「冬月君気持ちよさそうだね。もっとしてあげる。」
そう言うと、僕をいじる手がもっと激しく動き回る。
「ああっ また出ちゃうっ 射精しちゃうっ」
「ホント?みんな冬月君また射精しそうだって」
「射精してもいいよ。みんなでちゃんと見てるから」
「イっちゃうっ! んっっ!!」
<<ビュッ ビュッ ビュッ ビュルッ >>
さっきと同じくらい濃い精液が、僕のチンチンから勢いよくほとばしった。
「キャー すごーい すっごい勢いだよ!」
「見て見て!冬月君すごく気持ちよさそうな顔してるよ」
「本当だ。なんか楽しいね」
僕はクラスメイトにいじられ、クラスメイトの前で二度も射精してしまった。
(もう嫌だ。お願い、助けて!)
僕はそう願った。
だが、まだペナルティ執行中であるため、その願いは叶うことはない。
「さあ、お前たち、最後に精液を顕微鏡で見てみろ。精子がたくさん泳いでるのがわかるぞ」
先生がそう言ってみんなに声をかけた。
どうやら僕がみんなにいじられている間に準備していたようだ。
僕の精液をサンプルにして精子の観察が始まった。
「うわー ホントだ。オタマジャクシみたいなのがたくさん動いてるよ」
「すごいたくさんいるね」
クラスメイト達は僕の精子を観察し、口々に完成をあげる。
「今見ている精子と女の子の体で作られる卵子が受精すると子供ができるんだ」
「へぇー」
「今日はみんな勉強になっただろう?みんな協力してくれた冬月に感謝しなさい」
<<パチパチ パチパチ パチパチ>>
体にこびりついた精液を落としてきれいにしていると、まだ全裸のままの僕に向けて拍手が送られた。
そこで、僕の体の制御がやっと僕に戻る。
制御が戻るやいなや、僕は急いで衣服を身につける。
僕は限界を超えた羞恥に涙をこらえながら、射精後の虚脱の残る体を動かして席に戻った。
(恥ずかしすぎる…腕輪を使えばなかったことにできるけど… でもここで腕輪を使うと大変なことになっちゃうかも…)
「この授業はここまでだ。みんな席に戻りなさい」
そこで授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
先生が教室を出ていくと急に騒がしくなる。
話題はやっぱりさっきの授業のことだ。
「すげぇ!俺、他の人が射精するとこ初めて見たよ」
「おれも!なんかエロくてドキドキしたよな」
「冬月って奇麗な顔してるけど結構エロいんだな」
「よく人の前でオナニーできるよな。みんなの前で平気な顔してオナニーするなんて、おれできねぇよ」
「射精してるとき、冬月君気持ちよさそうだったよね!」
「頼んだらまた見せてくれないかな?」
などみんな口々に興奮した様子で言葉を交わす。
(ダメだ! このまま恥ずかしさに耐えるなんて無理だよ・・・)
「お願い、何とかしてよ <腕輪>!!」
願いを聞き届けた腕輪が光を発すると、みんなが前みたいにしばらく呆けたような表情になる。
みんなの表情が元に戻るとまたみんなが話し始めた。
「川口のやつおとなしいくせに、やることはやってたんだな」
「川口の精液すごい量だったと思わない?あんなに出るもんなんだね」
どうやらさっきの時間の教材にさせられたのは、みんなの中ではクラスメイトの<川口君>だったことに記憶が改ざんされたようだ。
川口君は真っ赤な顔をして震えている。
目じりには涙も見えている。
川口君には申し訳ないことをしてしまった。
「でも、あんなの耐えられない・・・・・」
あんなに恥ずかしいことをさせられるとは、予想をはるかに超える事態だ。
何とかしなければならないが、同じようなことを自分の意思で行うなどできるわけがない。
「僕、これからどうなるのかな・・・・どうしたらいいの?」
僕はこれから僕を待ち受けているであろう苦難を予感し、先の見えない恐怖に震えていた。
{続く}
- 2009/02/13(金) 22:43:05|
- 金色の闇
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