幼きアダムとイヴたちへ1時間目「おとこのこのからだ」キーン コーン カーン コーン … … …
授業の始まりを告げるチャイムが鳴り響く。
授業はあまり好きじゃない。
なかには楽しい授業もあるけれど、授業大好き!って考えてるやつはほとんどいないだろう。
次の授業もそんな退屈な授業だと思ってた。
でも違ったんだ…
それは、ちょっぴり恥ずかしく、強く心高ぶらせる秘密の授業…
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「きりーつ、れー」
先生の入室にあわせて日直の号令がかかる。
「ちゃくせーき」
オレたちは号令にあわせて席についた。
「それでは授業を始めます」
今の時間割は保健の授業だ。
いままでは筋肉や骨などの体の作りをやっていたけど、次はからだの成長についてやるらしい。
どんなことやるんだろ?
「今日の授業からは体の成長についてやります。あと、保健の先生にお手伝いしてもらうことになってます。佐藤先生入ってきてください」
ガラッ入り口から保健の佐藤先生が入ってきた。
「みなさん、こんにちは。保健の佐藤です。しばらくみなさんの勉強の手伝いをしますのでよろしく」
「「「「よろしくおねがいしまーす」」」」
「それでは授業をします…といいたいところですが、この時間と次の時間は男女別々になって別な教室で行いますので、男子は私について来て下さい。女子は潮田先生についていってくださいね。」
オレたちは佐藤先生についていき、歩くことしばらく、目的地へと到着した。
その部屋は『教育室』というプレートがついており、今までの授業ではあまり利用することのない部屋だった。
教室に入ると、椅子などは片付けられており、前のほうには大きなモニターが、後ろの方には様々なビデオテープやディスクがしまわれた棚がある。
オレたちはモニターの方を向いて床に座った。
「はい、それでは今日は男の子の体についての勉強をします」
「まずはビデオを見ましょう」
先生は部屋を暗くすると機材を動かし、映像を映し始める。
♪~♪音楽とともに「おとこのこのからだ」というテロップが映し出された。
そして、ビデオがはじまり、説明のナレーションが始まった。
《第一章 成長による変化》『みなさんはこれから、成長を迎え、体のいろんなところに変化が出てきます。男の子の体は成長によってこのように変わっていきます』ザワッみんなが表示されたイラストをみてザワザワと騒ぎ始めた。
男の子の裸が描かれていたからだ。
『男の子の体は成長に伴って、筋肉がついてがっしりとした体になり、ヒゲや脇、性器のまわりに毛がはえてきて、性器が大きくなってきます。』
『しかし、その成長には個人差があるので他のこと比べて成長が遅れていても気にすることはありません。
では実際にその成長によって体がどのように変わっていくのか見てみましょう』《1歳》画面はつぎに赤ちゃんの体を映し出した。
身につけるものはなく裸ん坊だ。
《6歳》次に幼稚園児くらいの男の子が裸で立っている。
このへんまではあまりみんなも関心が薄いようだった。
しかし、年齢が上がっていくに連れてどよめきが大きくなっていった。
《11歳》―あっ!
同い年の男の子の裸が写される。
するとまたみんなが大きくざわめいた。
あどけない顔をした少年が恥ずかしそうにもじもじと身動ぎしながらカメラへとその裸体を晒していた。
みんなは興味津々と画面を見つめている。
お風呂などで裸になることはあってもまじまじと観察するわけではないから気になってしょうがないようだ。
特にみんなの視線がチンチンに集中している。
無意識に自分のものと比べてしまうよ、やっぱり。
《14歳》自分たちより年上の男の子の裸体が映し出される頃になるとみんな画面に見入っていた。
画面に映し出されたお兄さんは恥ずかしそうにしながらも前をむいて立っている。
チンチンの周りには毛が生えてきていて、みんな興味津々にみていた。
《20歳》体つきが一気にがっしりとしてヒゲも濃くなっている。
チンチンの周りもボーボーに毛がはえ、チンチンの先っぽがめくれ上がって露出していた。
『このように男の子の体は少しづつ成長していきます。では次は男性器の成長についてよく見てみましょう』
《1歳》1歳のチンチンは蕾のように縮こまり小さい。
《6歳》6歳の男の子のチンチンは流石に先程よりも大きいとはいえ、まだまだ成長してると言える程ではなかった。
《11歳》やはりザワザワとみんなが騒ぎ始めた。
やはり、みんな同年代のチンチンが一番気になっているようだ。
6歳までのチンチンと比べるとずいぶんと大きくなっている。
画面に映る少年は自らのペニスに手を触れ、包皮を剥き始めた。
ピンクに色づいた先っぽが白い包皮から姿を出し、ここでナレーションが入った。
『男性器は成長に伴って周りを覆っていた包皮が剥けてきて、亀頭と呼ばれる部分が露出できるようになります』
男の子が手を離すと包皮は自然とまたその可愛らしい先端を覆ってしまう。
手で少しむける程度には成長しているもののそれをとどめておくにはまだまだ早いようだ。
《14歳》年上の少年の性器へと画面は移り変わった。
『成長するにしたがって男性器の周りに陰毛が生え始めます』14歳の少年のチンチンは4分の3程度先端が露出し、その周囲には生え始めた繁みが存在している。
先程の少年と比べてはっきりと成長が目に見えてわかる。
男性に近づいていっているのだと感じられた。
『睾丸が大きくなり、ペニスが急激に成長し始めて長さ、太さを増していき、亀頭部も膨らんでいきます。
このような変化を一般に『第二次性徴』と呼びます。』
『第二次性徴期には
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* 精巣(睾丸)の増大、それに伴い陰嚢が増大し、赤みを帯びてくる。
* 陰茎の長大化
* 陰毛の発生
* 精通の発生
* 変声(声変わり)の発生
* 腋毛、髭の発生、乳輪の面積が若干広くなり、乳頭と共に茶色や黒色に変色する。
* 包皮の後退、陰嚢・包皮が黒みを帯びてくる。
* 肩幅が広くなる。
* 筋肉の発育
* 乳房の発育(女性ほど顕著ではないが乳房が発育する場合があり、女性化乳房が発生することもある)
* 顔面の変化
* 体臭の発生(いわゆる、男臭くなる)
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という変化が体に起こります。』これから自分たちの体に起きてくる変化だけに、みんな真剣に聞いている。
体についての関心はみんな旺盛のようだ。
《20歳》体が男性として成長を終え、性器が明らかに大きくなっている。
ペニスは遥かに大きく長くなり、チンチンの周りの毛はモジャモジャだ。
自分の体を鏡で見たことはあるけど全然違う姿となっていた。
『成長によっての体の変化がおきますが、変化の度合いや、そのタイミングは一人一人個人差があります。他人と遅れていたり、差があっても気にする必要はありません。
他人の成長についてバカにしたり、からかったりするようなことはやめましょう』♪~♪メロディとともにビデオが終わる。
みんないつの間にか画面を真剣に見ていたので首がつかれたのか、伸びをしたり、体を捻ったりしている。
オレも肩が凝って首が痛くなったのでコキコキと鳴らして肩をほぐした。
周りを見る限り、みんな興味あると見えて、アチラコチラからざわめきが聞こえる。
「なあなあ、ちょっとおもしろかったな」
「ちょっとびっくりしたよ」
「あんなに変わるもんなんだぁー」
その喧騒を沈めようと先生が声を発する。
「はい、みなさん今のビデオを見てどう思いましたか?人間の成長って面白いですよね。大事なことですからちゃんと覚えましょう」
「「「「「「「はーい」」」」」」
「はい、良い返事です。ではみなさんこれを見てください。
これは先程のビデオでもでてきたイラストを大きく印刷したものです」
さっきのビデオでみんながざわめいた裸のイラストが書いてあったやつだ。
先程のビデオの裸の映像を思い出してなんだか恥ずかしい。
「このイラストでいうと君たちはこの赤のライン。私は成人していますのでこの青のライン程まで成長しているということになります。
先程、ビデオで見てもらった通りかなり体つきがかなり変わってきます」
先生がイラストにマーカーで円を書き入れる。
さらに、イラストの上にある文章にもラインを引いていく。
「はい、ではそこの君。このラインを引いたところを読み上げてください」
「え?は、はい。え~と、『友達と裸を見せ合って、成長に個人差があることを観察してスケッチしてみましょう』」
「はい、その通り。ではいまからお互いの成長を観察しあって確認してみましょう。みなさん服を脱いで裸になってください」
―――は?
「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!?」」」」」」」部屋中に大きく戸惑いの声が唱和する。
「驚く気持ちは分かります。でもこれは大事な授業なんです。私も一緒に脱ぎますから恥ずかしく無いですよ」
先生はそう言って服を脱ぎ始める。
男らしくさっさと服を脱いでしまった先生はすぐに裸になった。
「ほら、別に恥ずかしく無いですから、みなさん服を脱ぎましょう」
みんな周りの様子を伺っていたが、何人かがおずおずと服を少しづつ脱ぎ始めた。
シャツ、ズボンと脱いでいき下着を残すのみとなり、ついにはその下着も脱いでしまった。
服を脱いだ何人かは割と平気そうな様子を見せているので、みんなそれに続いて服を脱いでいき、すぐにオレを含めみんなが全裸になった。
恥ずかしそうにチンチンを隠している子、特に恥ずかしがる様子もなく堂々としている子など様々な反応を見せている。
「はい、ではお互いの体を見たり、触ったりしてよく観察してみましょう」
先生の指示を受けてそれぞれ仲いい友達を探したり、近くにいる子を観察したりと観察タイムのスタートだ。
自分はどうしようかなぁと考えていたところで声がかけられた。
振り向くときーちゃんがいた。
「なぁなぁ、がっくん。一緒に観察しよーぜ」
「うん、いいよ」
「どっちがチンチン大きいか勝負だ!」
「負けないよ!」
オレたちは自分のチンチンと相手のチンチンを見比べ、指を当てて測ってみた。
「えーと、オレがこんだけで…」
きーちゃんのチンチンと比べてみると、わずかにオレのほうが大きかった。
よしっ!
オレは勝ち誇った。
「よーし、勝ちー」
「くそぉ~ まだまだこれからだ!すぐ抜いてやるから覚悟しとけ!」
「はっはー、いつでもかかってこーい」
きーちゃんはくやしがり、捨て台詞を残したが、
「それは負け犬の遠吠えっていうんだよ」
と言ってやると面白いぐらい悔しがった。
次はみんなの見に行こうということになった。
「次はみんなの見に行くぞー」
「おー」
オレたちは他の男の子の集団へと近づきてきとーな挨拶を言った。
「「うぃっすー」」
「「「うぃっすー」」」
てきとーな挨拶にてきとーな挨拶が返ってくる。
その後は観察タイム兼雑談タイムだ。
「みんなどーよ」
「どーっていわれてもなぁ…w」
「ちょっとびっくりしたけど学校で裸とかちょっと楽しくねぇ?」
「あぁ~、まぁね」
「ちょっと楽しいかも」
「だよな、ということでちょっと拝見……けっこうなお点前で」
「いやいや、そちらこそ…」
「ボクを忘れてもらっては困る!」
「いや、むしろおれの方が…」
「いや、オレの方が大きいし」
「「「「「アハハハハッ」」」」」
みんなでチンチンの見せ合いっこするのが楽しくなってきた。
みんな慣れてきてバカやって笑いあう。
他のグループもみんな楽しくなってきたのかアチラコチラ動きまわってはしゃいでいたけど、そんななかで集団から外れてちょこんと隠れるように立っている男の子がいるのを見つけた。
「崇、どしたの?そんなとこいないでこっちきなよ」
「あ、えと…」オレは声をかけて半ば強引に集団へと引っ張り込んだ。
「おっ、崇。お前も参加か?」
「えっ いや、あの…」崇は顔を赤くして、チンチンを隠してうつむいている。
「なんだよー、隠すのはナシだぞ」
「そーだ、そーだ。というわけで見せろぉー」
ガバッ「そーれ、御開帳だー」
「え、うわぁぁぁっ」とつぜん手をつかまれて隠しているチンチンをあらわにされて、慌てる崇。
「あ…」
「いぃっ!?」
「うっ」
「えぇっ!」
「おぉ~」
「「「「「で、でけぇぇぇぇっ!?」」」」」
みんな崇の股間を目にして驚いた。
無毛で、少年らしく色の薄いきれいなペニス。ここまではいい。
しかし、そのサイズはというと先程見たビデオの20歳男性のペニスのような成人サイズですでにムケているのだ。
「「「「「す、すげぇぇえぇっ!!」」」」」
「やっ やめてっ はなしてよぉ」「い、いやぁ けっこうなモノをお持ちで…」
「崇、おまえのチンチンスゲェなっ!」
「なあ、みんな崇のチンチンを見てくれ。こいつをどう思う?」
「すごく…大きいです…」
「男として憧れるよな」
「うぅ~ 恥ずかしいよぉ…」崇はみんなにチンチンをまじまじと観察され、顔をまっかにして身悶える。
「いや、別に恥ずかしくないだろ」
「そうそう、むしろそんなモノと比べられるこっちのほうが恥ずかしいわ」
「むしろカッケェって!」
「うわ 完全に皮むけてるし…大人じゃん」
予想外の衝撃的なモノの登場でオレたちはみんな騒ぎ出した。
そして更にワイワイと盛り上がる少年たちに先生の一言がさらに燃料を注ぐ。
「みなさん、慣れてきたみたいなので見るだけじゃなくてお互いに触ってみましょう」
「崇、ちょっと触らせてよ」
「あ、俺も俺も~」
「え、ちょ、やめ…」
少年たちの手が次々と崇のペニスへと伸びる。
「うわぁ 俺たちのと全然ちがうぜ」
「太っ!」
築が崇のペニスを指でつまみ引っ張った 。
「おい、見てみろよ、すっげえ伸びるぜー」
「うおー、ほんとだ」
「先っちょ触られていたくないの?オレはまだ痛いんだけど…」
「なんかタマのほうも俺らよりでかくない?」
「あ、ほんとだー」
「ちょっとしつれーい」
「うひゃっ」
きーちゃんが崇のチンチンをつかみ、さらにオレのチンチンにも手を伸ばす。
「ん~、がっくんのもけっこう大きいと思うんだけど、やっぱり崇のは別格だなぁ」
そういってきーちゃんはオレたちのチンチンをもむように手触りや感触を確かめていた。
「ちょ、ちょっときーちゃん!いいかげんに…」
「んっ…!ふぅ…っ」オレはいい加減にしろときーちゃんに言おうと思ったのだけど、崇が妙な声を出したため反射的にそちらを向いた。
すると、崇の体に異変が現れていた。
なんと、チンチンがムクムクと膨らみ大きくなっていくではないか!
僕はびっくりしてしまった。
もともと大きかった崇のチンチンが更に大きさを増していく。
あっという間に大きく、更に固くなって上を向いた崇のチンチン。
みんなの目もいっせいに釘付けだ。
「うおおおぉっ へ、変形したー!」
「崇のチンコが進化したーっ!」
「進化後の名前はなんだ?チンギラスか?」
「な、なんというデカさ!!崇、恐ろしい子!」
「あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!
『崇のチンコをいじっていたらチンコが進化した』
な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何が起きたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…アソコだとかチンチンだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
みんななんだかカオスなことを言い始める。
とりあえず悪乗りをやめてちょっと落ち着かせよう。
「みんな、落ち着け!」
そしてきーちゃんに一言。
「あと、きーちゃんはそろそろオレのチンチンから手を離してよ!」
「あ、ああ、ワリィ…それにしても崇のチンコがすごいことに…つーかめちゃくちゃカチカチに太く硬くなってんだけど」
「どれどれ、ほんとだ。カチカチだ」
「オレにも触らして…。おおっ!『カッチカチやぞ!カッチカチやぞ!』」
「もうネタはいいって…」
「もう、どうでもいいから、ぼくのチンチンから手をはなしてよぉっ…!」崇が若干涙目になってきているのでみんなちょっと悪いことをしたと思ったのか素直に手を離してみんなで謝った。
「「「「「ごめん、悪かった」」」」」
「やめてくれればそれでいいんだけど…ぼくのチンチンって、変?」
「いや、成長に個人差あるってさっきも言ってたしなぁ」
「そういうこともあるもんなんじゃね?」
「ちょっと大きいだけだよ」
「気にすんなよ」
「むしろ羨ましいです」
「う、うん。ありがと…」
こんな感じで崇の第一次チンチンショックはようやっと収まりを見せた。
その後はまあ、いろいろと適当に観察しながら、雑談してたのだけど、先生から新たな指示が発された。
「みなさん、十分にお互い観察できましたか?では最後に2人づつ組になってお互いの体をスケッチしてみましょう。組みが決まったら画用紙と鉛筆を取りに来てください」
オレは当然きーちゃんと組んだのでさっさと紙と鉛筆を取りに行った。
「ほら、貰ってきたよ」
「おう、サンキュ。にしても絵か~あんまり得意じゃねぇんだよなぁ」
「きーちゃんヘタクソだもんね。オレは得意だけどねっ」
「ほっとけ、別に絵がうまくなくったって生きてけるよ」
「はいはい、そうだね~」
「む、ムキーッ」
「あはは、あ、い、痛いって。ごめん、ごめんってば」
からかいすぎてポカポカと叩かれた。
じゃれ合ってるだけなので力はこもってないけどちょっと痛い。
お遊びはこの辺にしてさっさと描きますか!
「あ、きーちゃん、ちょっとポーズとってよ。腰に手を当ててこんな感じで」
「おう、こうか?」
「うん、そうそう。ちょっとそのままでお願い」
ササッと全体の輪郭を書いて下書きをする。
「はい、もういいよ」
「はいよー。じゃあ、そっちもポーズ頼む」
「うん」
「あんまり凝ったポーズだと描けないから手を後ろに組んで立ってくれればいいや」
「わかった」
「もういいぜ」
「じゃあ、描いてくかな」
しばらくカリカリと鉛筆で画用紙に絵をひたすら描いていく。
そして7~8割出来上がったところできーちゃんと見せあいっこした。
「きーちゃん、全然できてないじゃん。だいじょぶなの?」
「がっくん、もうこんなに描いてんの!?やっぱ上手いなぁ」
「早く終わらさないと時間ないよ?」
「わーかってるって」
そこからさらにしばらく経って…
「できたー」
「おれも、出来た?」
「なんで疑問形なの?」
「もう、いい!これ以上は無駄!」
「もう、きーちゃんってば。先生に怒られるよ?」
「大丈夫だって」
「まあ、いいけどさ…」
「なあ、ところでこの絵のことなんだけどオレのチンコはもっとデカイはずだ!」
「いや、そんなもんだよ?正確に描きましたー」
「え~?もっとあるだろー?」
「見栄をはってももう描いちゃったし手遅れ」
「そ、そんなことねぇよ!見栄なんか…」
「とりあえずソレで納得してよ」
「しかたねぇな、特別に許してやる」
「はいはい、ありがとありがと」
ここで先生からの指示が再び飛んだ。
「はい、ではスケッチを集めます。名前を書いて前に持ってきてください。」
「「「「「「「「はーい」」」」」」」」
みんな絵を集めて先生のところに持っていった。
先生は一通り目を通して
「みなさんよく描けていますね。いくつか紹介したいと思います」
と言った。
「まず1つ目。この絵は特徴をよく捉えていますね…」
上手にかけている絵が紹介されていく。
「次の絵です。これはずいぶんとペニスが大きく描かれていますね。ペニスの皮も剥けて描かれていますが、もしかして教材のビデオ映像のスケッチですか?」
―もしかしなくても崇のことを描いた絵だろうなぁ…。
どこかから返答がされる。
「違いまーす。崇のチンチンはほんとに描いたまんまでーす」
近くを見ると崇が真っ赤になって恥ずかしがっていた。
「ほう、ずいぶん成長が早かったんですね。個人差がありますのでおかしなことじゃないですからからかったりしないようにね」
「はーい、わかってまーす」
「はい、よろしい」
「では、次の絵です。この絵が一番絵として上手にかけていますね。構図やバランスもうまく描けています」
―オレの書いた絵だっ!
絵が上手だと言われるのはやはり嬉しい。
そして後、何枚か紹介されて終わった。
授業時間の終りもそろそろだ。
「はい、みなさん授業への協力ありがとうございます。ではこれで今日の授業は終わりです。また次の保健の時間で会いましょうね。あと五分くらいありますから服を着ましょう」
「「「「「「「「はーい」」」」」」」」
―5分後
キーン コーン カーン コーン … … … …みんな教育室から出て行く。
みんな「楽しかった」とか「恥ずかしかった」とかいいながら教室へと戻っていく。
今日の授業はいろいろとビックリしたなぁ…。
まさか、授業で裸を見せ合ったりするとは思わなかったけど…次は一体どんな授業なのかな?
ちょっとドキドキしちゃうなぁ…。
{続く}
〈登場人物〉
星橋 学人(ほしばし がくと)~主人公。性に興味を持ち始める年頃の11歳。最近気になる子が…?
あだ名はがっくん
総堂 築(そうどう きずく)~やんちゃな悪友。すぐ調子に乗ってトラブルをおこす
あだなはきーちゃん
小松 崇(こまつ たかし)~気が小さい男の子。でもチンチンは成人サイズ。
佐藤先生~男性保健教諭
潮田先生~担任女性教諭
- 2010/04/23(金) 07:10:52|
- 幼きアダムとイヴたちへ
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